2012年12月

2012衆院選挙(2)-八百長を疑う

総選挙から1週間経った。前回「何かがヘンだ」と書いたが、今だにその感覚を引き摺ったままだ。
聞こえてくるリベラルな人たちの声も、自公と維新にここまで食われたことに、言うべき言葉がうまく見つからないかのようだ。
自民党の勝ちっぷりは、まるでいつかの「郵政民営化」選挙の再現だ。あれで調子こいた自公政権が一体何をしたか。それに対する一般国民の不満が爆発したからこそ、ついに3年前、政権交代が実現したのではなかったのか。

2012衆院選挙

日曜の朝10時頃、最寄の投票所に行くと受付待ちの列が出来ていた。係員曰く、「この時間が一番のピークなんで」。
私は当然の如く日本未来の党に入れた。反原発、反消費増税、反TPPだと他には共産党しかないからだ。

しかし、投票所を出て聞こえてきた老夫婦の会話は「党がいっぱいあって、何処に入れたらいいのか分からないね(笑」。

そして夜、サッカークラブチームの頂上決戦を観終えると、TVチャンネルを開票速報に切り替えた。

週刊金曜日-佐高信氏の孫崎氏批判

できれば応援だけにしたい週金誌だが、先々週号で今回の選挙の争点を考える記事の中に標記の批判があった。

-孫崎が「アメリカからの圧力」に屈しなかった「自主派」の首相に岸信介、佐藤栄作、福田赳夫を入れ、「対米追随派」に三木武夫を入れているのはおかしい。こんな間違った分類をするのは、孫崎に護憲か改憲かという視点がないからだ。この視点を入れれば、岸、佐藤、福田と三木の位置は逆転する。前者はまぎれもない改憲派で、後者は護憲派。改憲派=親米派で、護憲派=親中派。

菅直人著「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」-週刊金曜日の紹介記事

前回の記事で、標記の本と著者の菅氏に言及していた宇都宮氏を訝しく思った旨書いたが、週刊金曜日の最新号にこの本のプロデューサー、中川右介氏へのインタビューが載っていた。

中川氏については殆ど知らないが、以前から週金誌に連載の「国家と音楽家」は読み応えがあり、また、特にクラシック音楽周辺事情に疎い私などは教えられることも多い。
そして、その連載では毎度記事に因んだアルバムを1枚紹介されているのだが、記事中にはアルバムへの音楽評の類は殆どない。

IWJ岩上氏、孫崎氏、宇都宮健児氏の対談

今日の孫崎氏Twitterで紹介されていた標記対談動画を見た。
悪い奴と闘い続けている宇都宮氏は立派な人に違いない。今回の都知事選でも最も知事に相応しい候補と思う。

ただ、菅直人元首相に何度か言及した時のニュアンスが気になる。もっと酷いのがその後に出てきたとはいえ、あの時点ではまさしく史上サイテーのクズ首相、クズ政権であった。すでに3.11以前にそれが顕わになりつつあったが、3.11の対応の拙さでついに決定的になった。だからこそ、故・西岡参院議長などが菅氏をコテンパンに批判し、即刻の退陣を迫ったのである。