2010年04月

NHK-新番組「プロジェクトWISDOM」

NHKをけなしてばかりの私だが、今回もそうだ。BS1の旅番組を見ていて点けっぱなしのテレビから、滝川クリステル氏の声が聞こえてきた。てっきり民放のアナウンサーだと思っていたのだが。
どうやら新しい報道番組のようである。ロクに見ていないのに言うのもなんだが、NHKも堕ちたものだ。
滝川氏の容姿で視聴率を稼ごうとする浅はかさ。今回、そのためのダシに使われるのは貧困に喘ぐアフリカの子供たちだ。番組紹介欄には、海外のゲストと滝川氏らが共に議論し、解決策を探っていく-とある。
だが、滝川氏に深みのある議論など無理だろう。アフリカの叫びに心から共感するような人間性も全く感じられない。そんなことはNHKも先刻ご承知のハズだ。そんな滝川氏と親和性がいいのは?と考えたとき、これもまた外務省がプッシュしたクソ番組に違いないと思うのである。外務官僚同様に感性の鈍いこの番組、どうせすぐ打ち切りになる。

逆らわない日本

遅ればせながら、先だって田中優子氏について書いたことを「クマのプーさん ブログ」に載せて頂いていたことを知った。謝々!
殆ど検索ロボットしかやって来ない拙ブログのアクセスが伸びていたのは、そのためだったと考えられる。(植草氏風)
私としましては、フリーマーケットみたいな感覚で書いている次第。
客が来ても、文庫本かなんか読み耽っていて、まるでマイペースのフリマ主。あれである。
ところで、せっかくプーさんに褒めて頂きながら、テレビ/新聞へのクレーム電話はもう止めようかとも思う。
決定権を持つ一握りの者たちに牛耳られている感触が強まるばかりだからである。
下の者は上の決定がいくらデタラメでも全く異を唱えない。それはテレビ/新聞の世界にとどまらない。
今日日、学校や会社etc.何処でも日常的に見られる光景ではないだろうか。

検察審査会-小沢氏は「起訴相当」と議決

聞こえてきたNHK7時のニュースに耳を疑った。
「検察審査会が全員一致で小沢氏を起訴すべきだとしました。理由として、小沢氏は絶対権力者であり...」
なんだこりゃ。
まるで「この検察審査会は胡散臭いメンバーだけで成り立っております」と白状しているようなものだ。
本当に「絶対権力者」だったら、新政権も少しはマシな政治をやっているだろうに。
この検察審査会の人選についてNHKに問い合わせたら、最高裁に訊くようにとの返事が返ってきた。
昨年の西松事件から、検察+マスコミは異常な小沢攻撃を繰り返してきたが、大方の国民は鼻白んでいたはずだ。
そうじゃなければ、先の総選挙で民主党は圧勝などしなかったろう。みんな「政治とカネの問題なんか一先ずどーでもいいから、ダメな政治にさっさと大鉈振るってくれ!」との思いで一票投じたに違いない。

NHK-ETV特集「本土に問う~普天間移設問題の根底~」

帰宅してテレビをつけると、外務省OB・岡本行夫氏が出ていた。「不誠実」、「卑怯」の代名詞といった感がある。元沖縄県知事・大田昌秀氏相手に「中国が攻めてくるから日本に米軍基地は必要」とか何とか、懲りずに売国トークを繰り返していた。1月に「新BSディベート」で孫崎享氏と討論していたときと変わらない。
プロの外交官として、一体どれだけ中国に対して周到な対話、研究を重ねた実績があるのか。対中国の安全保障を語るなら、それくらい先に示すべきではないか。その上で「もはや米軍に頼らざるを得ない」と結論づけるならまだわかる。しかし、そんなことは言うだけムダである。
初めに「主文-日本は対米隷属に徹すべし」ありきなのだ。
岡本氏の論法のレールは、いつもそこに辿りつくように「逆算して」敷かれている。だから氏と討論するなど不毛なだけだ。そういえば、先だっては「密約はなかったと思っている」とまで言っていた。

TBS-サンデーモーニング 田中優子氏発言

今しがた「裁判員制度というのは現代がようやく獲得したものだから、大事にしないといけない」旨、田中氏のコメントが聞こえた気がして、耳を疑った。田中氏といえば、裁判員制度を批判している週刊金曜日の編集委員でもある。
しかも、検察審査会がJR西日本3社長を強制起訴した件に触れての発言ではなかったろうか。
さっそくTBSに確認すると、私の聞き間違いではなかった。
「だったら、検察審査会制度の評価を強調すべきでしょう」
「ニュースから離れて持論を展開された中での発言だと思いますが」
「全く別物の裁判員制度については、田中氏は雑誌等で批判的な立場のハズなんですが」
「ご意見はお伝え致します」
田中氏は前にもこの番組で、民主・小沢氏に異常執着する検察をロクに批判しなかった。
失礼ながら、その際の氏は外務省OB・岡本行夫氏らがよく見せる「ウソツキ」顔になっていたと思う。
今日の表情は見ていないが、他のコメントでもすでに氏の声のトーンはヘンだった。しなやかさの無さが顕わになっていたのである。
ご自身も他人も騙せない田中氏なのだろう。