2009年10月

天木氏メルマガNo.380

鳩山民主党は率先して国会運営を改革せよ

たまには建設的な事を書いてみる。

その気になれば国会運営の細かな取り決めは政府・与党で決められる...それならば、質問は原則として野党に限るというあらたなルールを鳩山民主党には是非とも導入してもらいたい。

そもそもこれまでの国会審議がつまらなかった最大の理由は、議席数に応じて質問時間が割り振られ、与党である自民党、公明党議員の質問が大半であったからだ。

その結果質疑は八百長になる。あるいは質問者が選挙対策、地元対策のごとくテレビにむかって芝居をする。

政府の政策を追及する野党議員の質問時間が少なくなっていつも消化不良で終わる。

こんな茶番はない。


今しがた、民主党が国会審議で質問を控えたとのニュースがあった。それを自民党、社民党は批判していたが、続いて民主・小沢幹事長の「国会は野党の場なんですから」発言を紹介。
天木氏、恐るべし;)

岡田外相-「天皇のお言葉」発言

岡田克也外相は...天皇陛下の国会開会式での「お言葉」が慣例で同じような文面になっていることについて...「わざわざ国会に来ていただきながら同じあいさつをいただいている。陛下の思いが少しは入ったお言葉をいただくような工夫を考えてもらいたい」と述べた。

東京新聞10/23

開かれた社会を目指す民主党であれば-そのような社会の市民から見て「天皇もより自然体で」-との思いによる発言だろう。大げさに言えば「根拠なきタブー」への挑戦である。しかし、どうやら大げさではなかったようだ。先ほどのニュースで岡田氏は明らかにトーンダウンしていた。何故これしきのことで萎縮させられてしまうのか。まるでどこかの独裁国家、あるいはカルト教団の如くではないか。
鳩山首相の言う「無血の平成維新」の本質は、日本社会からそんなタブーを一つひとつ無くしていくことだと思うのだが。

日本郵政-取締役に曽野氏

忌み嫌っている作家、曽野綾子氏が日本郵政の社外取締役に起用されるらしい。
作家としてというより、全人格的に嫌っている。やはり「人事設計能力に問題あり」ではないだろうか、民主党は。何がしかの「力」を当て込んでの起用だろうが、幹部の人間性を二の次、三の次とするようでは、健全な運営などできるわけがない。

NHK-そりゃ あんまりだ!「どうにかして!働く場」

かつては「日本では乞食まで糖尿病になる(笑」などという冗談まで聞かれた。
それが今日日、文字通り食べていけないほど困窮する羽目になってしまった人が珍しくないとはどういうことなのか?!
湯浅誠氏の言う「すべり台社会」にあっては自分も他人事ではないが、今のところなんとか暮らしてはいる。

一方、実は視聴者の殆んどはそんな視点の持ち主ではないだろうか。
「本当に気の毒なことだが、彼らに比べれば自分はまだマシでよかった」と。
つまり、自分より不幸な人を知って「ガス抜き」させてもらうだけで終わる。
本来なら、この番組もこんな社会状況を好転させるエネルギーに転化されなければいけないと思うのだが。